タヒボ茶ってなに?

神からの恵みの木

神からの恵みの木 タヒボは南米アマゾン川流域で1500年以上も前から「神からの恵みの木」として崇められ重宝がられていた樹木です。先住民、インカの人々は代々その樹皮を煎じたお茶を飲用し健康維持に役立ててきました。
タヒボとは、学術名ノウゼンカズラ科タベブイア属アベラネダエ種(Bignoniaceae Tabebuia avellanedae Lor.ex.Gris)という樹木で、生育地は主に南米ブラジルのアマゾン川流域に自生しています。
タヒボ(タベブイア・アベラネダエ)は成木になると高さ10~30メートル、幹は直径50~150センチメートルほどの大木となり、その木質部は堅くて重く、切株は水にも浮かないほどです。気候や土壌など生育条件が限られるため、人工栽培は事実上不可能とされています。

類似樹木に注意

タベブイアの樹木 ノウゼンカズラ科のタベブイア属に属する樹木は北米・南米に100種類以上も分布しています。タベブイアの樹木はブラジルではイペー、イッピ、イッペ、パウダルコ、ウーバなどと呼ばれ、白、黄、ピンク、紫、橙色などの色の花を咲かせます。殊に黄色の花を咲かせるイペー・アマレーロはブラジルの国の花として広く国民に親しまれ、サッカーのナショナルチームのユニフォーム(カナリア軍団)もこの花の色に由来しています。なかでもイペー・ロショ(紫イペ)と呼ばれる紫色に区分される種類が最も多く50種類以上の確認されています。アベラネダエ種(タヒボ)も赤紫色の花を咲かすため種類的にはイペー・ロショの一種といえるでしょう。
このように多種多様の類似樹木が存在する中でなぜ、タヒボだけが「神からの恵み」と呼ばれ長く飲み継がれてきたのでしょうか。
著名な植物学者らによる長年の調査と科学的研究からタヒボには他のイペー・ロショには見られない非常に有用性の高い成分を多く含有することが科学的に解明されています。1500年以上前から経験的にアベラネダエ種の効用を理解し長く伝承してきた先住民の人々の知恵には驚くほかありません。

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有用成分「NFD」

NFDの化学構造 有用成分「NFD」は南米ブラジル・アマゾン川流域のある地域に自生するタベブイア・アベラネダエからしか見つかっていません。そのわけは気候や土壌など、アマゾン川流域の極めて複雑な自然条件にあります。その結果、同品種のアベラネダエであっても生育地ごとに亜種、変種が存在するため、その含有される成分や量に大きな違いが生じるのです。

南米植物学の世界的権威、故ウォルター・ラダメス・アコーシ博士(Dr. Walter Radames Accorsi 1912-2006)は50年間におよぶ調査研究から、ある特定地域で生育するタベブイア・アベラネダエだけに他地域のアベラネダエには見られない、非常に有用性の高い天然成分が含有されていることを発見しました。後に故上田伸一博士(当時京都大学薬学部助教授)らの研究グループはアコーシ博士が特定した地域で採取したアベラネダエの樹皮から、人の健康維持にすぐれた働きをする有機化合物「NFD」が含有されることを研究によって裏づけました。

NFDの化学構造
ウォルター・ラダメス・アコーシ博士とタベブイア・アベラネダエの原木

タヒボは自生している天然木のみ。栽培僕ではありません。

稀少性 タヒボジャパン社では「タヒボNFD」の安定供給を行うために原料となるタヒボの原木の伐採体制を確立しています。前述のアコーシ博士の偉業をたたえて設立された薬用植物記念研究所(通称タヒボ研究所)の協力を得て特定地域に自生する樹齢30年以上のタヒボの原木一本一本から定期的に樹皮サンプルを採取してその成分を分析。有用成分「NFD」含有量が自社基準値を満たしている原木だけを計画的に伐採して貴重な天然資源であるタヒボの原木を保護しています。「タヒボNFD」は、こうして厳選されたタヒボの内部樹皮(靱皮部)のみを原料として製品化されています。

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